Entfernug

□PHASE−6
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「わ〜!!」



目を爛々と輝かせ、手を組み興奮するレモーリン。



「これ廃盤になったγ社のβ型じゃないですか!!こっちはθ社の数量限定のICモデル!!」
「喜んで貰えて光栄だよ。」



俺は彼女に学園を案内した。
食堂、講堂、中庭。
どれもうちの自慢で女の子は特に喜びそうなものなんだけど。
彼女が一番喜んだのは電子工学科の中だった。
嬉々として機械達を手に取るレモーリンを、俺は保護者的な目で見守る。



「おいおい、ありゃ如何云う事だ?」
「アスランが女の子と一緒・・・?」



電子工学科のドアから顔だけを覗かせて、中を伺っていたミゲルとラスティ。
二人して顔を見合わせる。



「取り合えず・・・。」
「「キラ達に報告!!」」



俺とした事が情けない。

彼女に気を取られてその気配に気付かなかったなんて。
でも如何しても目が離せない、もっと見ていたい。
そんな気持ちになる理由を俺はまだ知らなかった。



「あ゛〜!!」
「!?」



突然耳に届いた奇声。
俺はその声に肩を震わせた。
その声は俺には聞き覚えが在ったからだ。



「あんたこの間の女〜!?」
「にゅ?」



レモーリンに向かって人差し指を突き出したのはルナマリア。
俺は思わず頭を抱えた。



「あんた、何で此処にいるのよ!!」
「・・・・・・。」



目をぱちくりさせてルナマリアを見るレモーリン。



「・・・・・・お知り合い?」
「うん、まぁ。」



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