Entfernug
□PHASE−9
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「おはようございます。」
「「おっはよー、レモーリンちゃん!」」
登校二日目。
でも今日はアスランと一緒ではない。
昨日、叔父さんの誤解を解き終え、帰ろうとしたアスランは私に告げた。
『明日は一緒に学校行けないから。』
「あの、アスラン知りません?見当たらないんですけど・・・。」
「あー、あいつならね・・・。」
「今取り込み中。」
「取り込み中?」
私が首を傾げると、ミゲルさんとラスティさんは気にしない、気にしない、と席に促した。
よくよく教室を見渡してみると、昨日とは違う意味でどよめいている。
私は周りの声に神経を集中させた。
「・・・莫迦よね、ホークも。アスランさん怒らせちゃってさ。」
「私なら退学しちゃうかも。」
ホーク・・・?
それって私に突っかかって来た赤髪の・・・?
「ま、ひょっこり現れた奴に奪われたんじゃね。」
「気持ちは判らなくもないけどね。」
「・・・?」
「気にしなくていいよ。」
「うわぁ!?キラさん、何時から其処に!?」
私の後ろには本当に何時の間にかキラさんが。
突然の出現にミゲルさんとラスティさんが目を見開いていた。
「レモーリンちゃん、ちょっと一緒に来てくれる?」
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