Entfernug

□PHASE−11
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「ねぇねぇ、アスラン。このパーツなんて良いと思わない?」
「そうだな、これなら今のネジで代用が効きそうだ。」



休日、俺とレモーリンは機械屋巡りに出かけていた。
おじさんには色気のねぇ、と云われてしまったが。
やはり共通の趣味と云うか、同じ知識を共有していると話は弾み易い。
それに余計な気遣いをしなくても良いから楽だ。

俺達の間に遠慮はなくなった。
似たような過去を持つ者同士、真っ向から対面する事にしたのだ。



「そろそろお腹減らないか?」
「そだね。何処か入ろっか。」



近くに在ったカフェに二人で入る。
店内は涼しく、自分の体が火照っていた事を自覚した。



「この後は如何する?」
「そうだなー、目的の物は買えたし・・・。」



彼女はオムライス、俺はパスタを啜りながらこの後の予定を立てる。
正直此処の料理は余り美味しくはない。
それでも何とか食べられたのは彼女のお陰だろう。



「取り敢えず、口直しに行く?」



その提案に苦笑いしながら頷いた。



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