Entfernug
□PHASE−12
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密閉された空間。
その中に閉じ込められた私とラクス、ニコルさんと・・・ルナマリアさん。
「ああもう!如何して開かないの!?」
「落ち着いて下さい。」
ロックが解除出来ず叫ぶルナマリアさんの肩を叩く。
「私にも見せて下さい。」
「触らないでよ!」
然しその手は思い切り弾かれる。
じんじんとした痛みが腕全体に広がった。
「あんたの力なんて借りたくない!!」
・・・・・・嗚呼、如何してこんな事になってしまったんだろう。
思い返せば、今日の、あの授業から。
これは仕組まれていたのかもしれない。
薄くなる酸素の中で、私はそんな事を思った。
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