まるマ短編

□如何してなんて理由はない
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如何して好きになってしまったのだろう。
如何して愛してしまったのだろう。
報われない事を判っていながら、如何して諦められないんだろう。
望みはないとは知りながら、求めてしまう心。
私は如何すれば良いですか・・・?



「陛下、おはようございます。」
「あ、コンラッド。はよー。」



私は静かに頭を下げ、お二人が通り過ぎるのを待った。
去り際にご苦労様と一言かけて下さる気さくな陛下。
勿論陛下の事は好きです。
でももっと違う意味で好きになってしまったのは・・・。



「今日はヨザック達を呼んでゲームをしましょうか?」



ウェラー卿コンラート。
直ぐに二人の会話に戻ってしまったお二人を見送り私は仕事を続ける。

私は一階のメイド。
前魔王のご子息で在るコンラート様とは身分が違い過ぎる。
話をする事すら難しいその人に私は恋をしてしまった。



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