テニスとテニス

□第八話
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「さぁ〜てと走るか。」



今度は学校別になって走り始めるらしい。
まぁ、走ってるうちにバラバラになるとは思うけど。



「お前余裕だなぁ、流石に俺も20周は・・・。」



俺の隣にいた宍戸が溜息をつく。



「大丈夫だって、監督は『連続』20周なんて云わなかったろ?休憩挟んでやれば意外に軽いって。」



俺は宍戸に向かってウインクをする。



「お前って結構いい性格してるよな・・・。」
「褒め言葉として受け取っとくよ。」



そう云うと宍戸は何とも云い難い顔をした。
不謹慎だけど、ちょっと可愛いと思ってしまった。



「って事で5周毎に休憩を挟んでいいか?跡部。」
「お前が決めるなよ・・・。」
「だからちゃんとお伺い立ててんじゃん。拗ねんなよ。」
「アーン?誰が拗ねてるって?」
「とにかく、幸村や南に伝えて来いよ。」
「チッ、云われなくても判ってる。」



ぷぷ、結構跡部も判りやすい性格してんのな。



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