終わらない明日へ

□ブラコンVSシスコン
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その嵐は突然やって来た。

プラントでの外交関係の仕事を終え、一週間ぶりにクタクタになりながらもなんとか車を走らせて帰ってきたキラは、アスハ邸の前で珍しい人物を見た。

「シン…?」

シンは、門前であっちに行ったりこっちに来たり、落ち着かない様子だった。この寒空に不審者以外の何者でもなかったが、アスランがカガリに家から閉め出されたときは決まってそんなかんじだったので、キラは大して気にとめなかった。すでに日も落ち、サーチライトをつけていたためシンもすぐにこちらに気づいた。館の門前にさしかかったところで車を止めると、運転席側の窓ガラスにシンは駆け寄ってきた。

「キラさん!」

窓を開けるとシンの元気な声が飛び込んできた。

「こんな時間にどうしたの?」「あなたを待ってたんです」

シンが急に真剣な顔つきになる。

「何か大切な話があるみたいだね。寒いでしょ?車乗りなよ」
「あっ…、えと、でも俺…」
「車はいや?」
「そんなことありません!えと…」

何か言い淀む様子のシンにキラは小首を傾げた。こんな夜に突然家に押しかけてくるぐらいだ、何かよほどのことがあったのだろう。キラは、シンから口を開いてくれるまで辛抱強く待つことにした。

ところが。


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