終わらない明日へ
□ご意見箱
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オーブのよりよい反映のためにと、キラが提案した意見箱の設置に大賛成したカガリは、すぐさま実行に移すことを決めた。内容は、オーブ首長の弟にして准将のキラに望むこと。オーブ市民に向けて早速オーブ官邸前に設置された。
以下、開票結果である。
【意見箱:キラ・ヤマト】〈一部抜粋〉
アスランのせいでいつも大変な思いをさせてすまないな。もっとお前は休め！休暇とっとくから。断るなよ！(18歳・女)
カガリ、個人を特定できるようなことを書くな。お前はこれ以上俺を酷使しようと言うのか…！このカルテを見ろ！ストレスで胃腸炎になったじゃないか！！キラ、お前は今のままでも十分やってくれてると思うが、カガリの暴走を温かい目で見守るのだけはやめてくれ。頼む。アイツを止められるのはお前だけなんだ。(18歳・男)
その言葉そっくりあなたにお返ししますわ。その学習能力のなさにびっくりです。ハロの方がまだ賢いですわ。インプットされた獲物(と書いてデコランと読みますわ☆)の顔は絶対に忘れませんもの！カガリ、とりあえずアスランを開きにして差し上げてくださいな。あら、これはキラに申し上げる意見書でしたわ。キラ、たまにはわたくしと二人きりでお茶でもしませんか？(18歳・女)
何でプラントの市民まで意見書出してんですか…？っていうか見てんじゃないですかアンタも。オーブがこんなんでいいんですか。ってかキラさん今度髪２つにくくってください。(16歳・男)
怖いもの知らずにもほどがあるわよ！！相手はその気になれば核の一発や二発笑顔でぶっぱなす人よ！その前にラクス様親衛隊に闇討ちされて帰らぬ人ね…！宇宙の平和は彼女が掌握していると言っても過言じゃないわ…。今すぐ地に額をすりつけて土下座して謝っときなさい！…とりあえず、あんたのため思って名前は出さないであげるわ。(17歳・女)
シスコンっぷりをアピールしてる時点でばればれだよお姉ちゃん…！(16歳・女)
やるな、シン。主人公の座を取り返す日も近いかもしれないな。キラ・ヤマト、そんな不憫な現主人公のためにあんまり目立たないでやってください。(16歳・男)
いや、俺もともと主人公だから！ってかあんた誰だよ…！何勝手に同情してんの？！(16歳・男)
俺だ。(16歳・男)
前の意見書そこはかとなくヤツの匂いを感じるが…まさかな！アイツはプラントであの仮面を売り出して一躍大ブレイクしてその売上でのうのうと暮らしているはずだし…。(29歳・男)
クルーゼ隊長のこと？あの人ならそのおかげでプラントの長者番付ベストテンに入っちゃったんだから！あんな仮面がヒットするなんて、やっぱりコーディネイターってわからないわ…！あ、キラ！今度遊びに行くわ！(17歳・女)
お前誰だ？(18歳・女)
何でプラント市民の俺がこんなもん書かなくちゃならん！！説明しろディアッカァアア！！(19歳・男)
知らねぇって！！俺らにそれ言ったラクス様に聞けよ！(19歳・男)
カガリ「とりあえずアスランはボコる、と」
キラ「みんな元気そうでよかった」
カガリ「クルーゼの名前を出してるヤツ誰だ？気になるな…。てかお前への意見書いてるヤツほとんどいないし、やっぱり内輪のヤツらばっかりじゃないか。また用紙の配り忘れか？」
キラ「それがね、ラクスが前にお遊びで作ったアンケート用紙を間違えて配っちゃって。アスランが」
カガリ「アイツ殺す」
キラ「そうじゃなくて、僕が配り間違えたのを、アスランが回収してくれたんだけど間に合わなくて」
カガリ「なんだ、そうか」
アスラン「なんだその変わりようは。俺に対して何か言うことはないのか」
カガリ「で、そのアンケート内容はなんだったんだ？」
アス「無視か」
キラ「旦那にするなら？アイドルデビューしたら売れる人は？不幸が一番似合う人は？の3つだよ。ちなみにアスラン、カガリ、僕の選択肢があるよ」
アスラン「あからさまに狙ったかのようなアンケート内容だな…。なんだその独断と偏見にまみれた選択肢は」
カガリ「不幸が一番似合う人はダントツでアスランだ。よかったな！」
アスラン「笑顔で言うな！嬉しくない！」
END