頂き物
□だんだん夏祭り
1ページ/8ページ
「可愛い」
彼のその一言のために―
『だんだん夏祭り』
「銀ちゃ-ん!」
困った顔で、神楽は銀時のもとに駆け寄った。
そしてすぐに銀時にやる気の無い返事が返って来る。
「あーーー?何やってんの」
「助けロ!」
ソファーでジャンプを読んでいた銀時が振り返ると、金魚柄の可愛らしい浴衣を羽織った神楽がいた。
「浴衣の着方がわからないネ」
浴衣に悪戦苦闘しながら、
「沖田と待ち合わせしてるのにコレじゃ間に合わないアル」
神楽がそこまで言った時、青ざめた顔で銀時が「ちょっと待て」と言った。
「お前らいつの間にそんな仲良くなってんだよ、青春か?コノヤロー」
「そんなんじゃないネ!」
冷や汗をかきながら言う銀時に反抗する神楽。
そしてそんな会話をしながら銀時は神楽に浴衣を着せている。
「だって聞いてヨ、あいつ…」
そう言って神楽はこの前あった事を話し始めた―
――--
―――--
――――--
.