シリーズ
□三人で恋する〜如月兄弟〜
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全国学生音楽コンクールが無事に幕を閉じ、そろそろ1ヶ月が経とうとしていた。
切っ掛けは、あの一通の手紙だったかもしれない。
けれど、そのお陰で私は自分の音楽を見直す事が出来て大切な仲間やライバルと出会う事が出来た。
コンクール終了後、受験を控えた三年組は引退をし、時期部長には僭越ながら私が副部長には響也が任せられた。
しかし、変わったのはそういった生活や立場の変化だけではなく、律くんと響也。私達幼なじみの関係にも変化が訪れた。
「………っ、」
「…かなで」
ゆっくりと重ねられる唇と唇。
初めて、と言う訳ではないのに恥ずかしくてギュッと目を閉じてしまう。
すると、唇を舌でなぞられて響也の舌が私の口内に侵入してきた事にビクッと震える。
ゆっくりと肩に置かれた手が下がっていき、私の胸に…………え?
「…かなで…」
ちょっ
「…っん、きょ……待っ」
それはダメだって
何とか響也の身体を押し返そうとするが、やはりそこは男と女。力では敵う筈もなく
り、律くんっつ
瞬間、部室の扉が開いて深い溜め息が聞こえてきた。
「それはルール違反だ。響也」