その他
□Happy birthday to ....
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「ナカジー!!」
「……何だ」
「一緒に帰ろー!!」
「……………ったく」
これが、俺とナカジとの、いつもの放課後のやりとり。
一緒に帰るって言っても、一方的に話すのは俺で、ナカジは、いつもああやって冷たい性格だけど……。
俺は好き。
いつか、ナカジに好かれたい。
そう思って、出会った初めから、俺の方から話し掛けたものだった。
何だろうね。
一目惚れってやつ……??
ナカジの、何かに惹かれていったんだよな、きっと──。
その、瞳の奥には
もう一人のナカジがいる。
──そんな予感がするんだ。
そう思いながら、毎日、毎日
ナカジを無理矢理誘っている。