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□僕らのサッカー
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「壮介、パス！」
「ぜってー嫌」
「んな!? あたしにもボール回せー！」
「ッ!? いきなりスライディングしてくんな！ 危ねーだろっ」
「壮介がボールを回さないのがいけないんだ」
「お前にパスすると一人で突っ走るだろうが」
「うっ……」
「何度も言ってるだろ？ サッカーはチームプレイが大事なんだ。一人でやるもんじゃねーよ」
「だってボールと戯れたいんだもん」
「お前はつばさくんか」
「違うよ！ あたしはみさきくん派」
「…………」
「あれ、どうしたの壮介」
「まぁそれはどうでもいいが、お前はいい加減チームプレイというものを覚えろ」
「……壮介」
「ん？」
「あたし、壮介と一緒にＦＷやれるならチームプレイ頑張る」
「ッ!?」
「壮介とだったら絶対チームプレイ出来る！」
「穂波……」
「だから、あたしと壮介がＦＷやれるように、一緒に監督にお願いしに行こう？」
「……ったく、仕方ねぇなぁ。今回限りだからな」
「うん！」
僕らのサッカー
(一緒だったらもっと楽しい！)
「あーあ、また壮介の奴、絆されてるし」
「壮介としか出来ないなら、結局チームプレイ出来ねぇじゃん」
「壮介は穂波に弱い、監督は壮介に弱い。穂波はこれを狙ってるな」
「腹黒い……」
大学の同じ課程の人に「サッカー少女の話を書いて」と言われて書いた話。
特にオチは考えてませんでした(←
書いたけど結局彼女には見せません(笑)
相変わらず短くてすみません！
※ＦＷ＝相手側ゴールの前にいる選手で、一番得点が取りやすいポジション。目立つ(これ重要)