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□W‡GOT番外編『姉妹会議』
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「姉さん、まずは私の話を聞いてくれる？」
「勿論よ！どんな話？」
「前にも言ったけど、私やっぱり将来ここを出て行こうと――」
「その話は無し！それはエンナが二十になってからの話でしょ？まだ一六じゃないの」
「……姉さんの薄情者」
「それも前回聞いたわよ……。ねぇ、他に相談することはないの？」
「ないこともないけど……」
「ん？姉さんに言ってみなさい」
「……ど、どうしたらもっとディロンと仲良くなれるのかな？」
「(……何この子。我が妹ながら可愛すぎるわ！)」
「姉さん？」
「あ、ごめんね。そうね……今でも充分仲が良いと思うわよ」
「でも、このままじゃただの幼なじみで終わる気がして……」
「まぁエンナはディロンが好きだからね……恋人になりたいの？」
「っ!?」
「(やだ、顔が真っ赤！可愛いわ〜)」
「……うぅ、わ、私はもっと仲良くなりたいの！」
「ふふふ、そうね。エンナの気持ちはよく解ったわ。でも村の皆はエンナとディロンが恋人同士って思ってるけど」
「嘘!?」
「本当よ。恋人じゃないって思ってるの本人たちだけなんだから(まぁディロンは恋人だって思ってるかもしれないけど……)」
「……私、どうしたらいいの？」
「だから何もしなくても」
「だって、ディロンってそういうの疎そうだし……」
「……それ、ディロンが可哀想だから本人には言わないであげてね」
「？うん、勿論言わないよ」
エンナの発言に、たまに黒い何かを感じるサラだった。
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