第一章
□第8話『互いの約束』
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夏休みは終わり、今日は二学期の始まりの日だ。
そして三時間目のHRで話し合った。それは……
かったるい行事その二、文化祭。
体育祭の時みたいに、学級委員のサイキルスとエクシオが黒板の前に出て、何をやりたいか皆に聞いている。
「今のところでてるのが、お化け屋敷、射的屋、わた飴屋にアイス屋だ。他に出なかったらこの中から集計とりまーす」
ぶっちゃけどれでもいいやと思う。
お化け屋敷は準備も大変だし当日も大変だから却下。
射的屋は、どうせマキが案を出したんだろ。だから却下。
わた飴屋は甘いから却下。
アイス屋は溶けるから却下。
って、何もなくなっちまった。
結局どうするかな……
と、考えているとマキからメールが送られてきた。
ちなみに、二学期になって席替えをした。マキとは離れたが、サクヤとはまた隣同士というこれまた変な縁が……
とりあえずマキからのメールを見る。
内容は――
『どうせクロウの事だから何もやりたくなくて悩んでるんでしょ?大丈夫!射的屋っていう選択肢があるから♪てことで投票よろしく〜♪』
絶対に射的に入れるのは嫌になった。
絶対に入れない。
結局どうするか……わた飴でいいか。
一番楽そうだ。