第一章
□第3話『神ノ子・狼』
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すでにもう魔人がかなりいて、死んだ人間も何人かいた。
「これだから生徒会は…!」
タイトは珍しくかなり頭にきているようだった。
「せ、生徒会は魔人の討伐をしてるんじゃなかったの!?」
「ああ、してるさ。だが…これが現状だ。…こんな小規模なのは相手にしないんだ。小規模だからといっても、これだけの人が死んでる。わかってないんだ。生徒会は…!」
「ひどいな」
始めに思ったことはこの一言。
でも、仕方ないんじゃないか…?
戦争をしてるんだからな。
生徒会だって全部は相手にできないだろう。
悪いのは勝ち目のない戦争を始めた政府だ。
そのせいで俺は…
「とにかく、倒そう。その方がいいだろう。」
サクヤの言葉で、皆戦闘体勢に入った。
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