第一章
□第5話『守る人』
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つまり、俺はこの三匹のどれかしらの生まれ変わりっていうことか……。
さらに続けてこう書いてあった。
神ノ子には、一人につき二人の守護人をつけることができる。
守護人は、神ノ子と血の契約を交わせば誰でもなることができる――
俺なら絶対に守護人とやらにはならないな。
死ぬまで守るなんて、絶対に嫌だ。
……いや、本当に大切な人ならそれもいいかもな。
存在理由が出来るからだ。
そして次のページを開いた。
目に入ってきたのは、
「契約の……仕方?」
――――――――――――――
放課後……
今日は討伐部の張り紙作りをやることになっている。
そんな頻繁に魔人の相手なんてできないからな。
何しろ魔人と戦うのは普通軍隊の仕事だ。
だから本当は学生が出る幕じゃない。
「さてと! どんどん書けよっ! 街中に貼んだからよ。おい、マキ! そんな可愛い絵書いたら強そうじゃねェだろ!」
いかにも女の子特有の可愛い絵を書いていたマキに、タイトが言った。
「え〜いいじゃん〜!」
「強そうにしなきゃダメなの! どんな敵にも勝てるようにしなきゃダメなの!」