置き書き詩集

みんなの詩を書いてね。

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02/11(Mon) 09:32
真っ赤なハイヒール
みるく

君のマンションの玄関先
真っ赤なハイヒールが
エナメル質を輝かせ
僕を迎えていた

君は変わったね…
こんなに高いヒール
こんなの履かなかった
真っ赤な口紅も
使わなかったろう?

ペッタンコな靴履いて
ベージュの口紅で
微笑んでいた可愛い君は
どこに消えたんだろう?

出てきた君は
細い脚を短いスカートで
剥き出しにして
小振りな胸すらも
さらけ出して
変な服だね…

濃い化粧をして
首にはキスマーク
僕はこの数カ月
君に逢えなかったのに
君は知らないところで
僕以外の男に
愛されていたんだね…

君は真っ青な顔して
僕に作り笑いをした
そんな顔しないで……
僕は黙ってマンションを
出ていった…

バレンタインには
君の大好きな
ゴディバのチョコレート
袋に入れて持っていく
寒い寒い冬の行き道

君のマンションについて
ドアをそっと開けた
中を見るとあの
真っ赤なハイヒールと
白い大きな革靴が
僕を待っていた……

もういいよ
さようなら……
チョコレートをポストに
合い鍵と一緒に…

君が幸せなら
僕もうそれでいいや
ハイヒールも口紅も
君が好むなら
全然似合わなくても
もう、それでいい


さようなら…

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02/11(Mon) 20:32
店長

こんな事があったら、本当に嫌だなぁと思う、設定でした。
悲しくても人は、愛した人に何か残したいんですよねムわかりますよ。

バレンタインの、浮かれた気持ちを、ビンタするような詩で好きでした。

いつもありがとうございます。

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