百合小説(SS)
□幼なじみだし
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また……
今夜も、夜遅くに関わらず、窓をガラリと開け、人の部屋にやってくる、みっちゃん
彼女とは、もう随分の付き合いだから、特に気にすることはないだけどね…
「もー、みっちゃん…、いい加減窓から入ってくんのやめてよね…」
「イイじゃんイイじゃん、この時間に玄関からこられても困るでしょ」
「まぁ、そうだけど…」
ポフンと、ベッドに小さな身体を埋め、ペタペタと起き上がりながら、みっちゃんは気のぬけた返事をした
「んで、何の用?…」
「いや、特に用はないんだけど…」
あのなぁ…、と多少の苛立ちを抱きながらも、いつものコトなので、あまり気にしないコトにした
「んじゃ、なんかして遊ぼーよ」
「駄目…」
私は今、明日までの宿題をかたずけてる最中だった
「イイじゃん、明日すればイイしさ」
「明日までだって…、みっちゃんだってまだやってないでしょ?」
「あたしは、明日ちぃちゃんに見せてもらうし」
「だから、私が今それをやってんだって!」
「明日でイイじゃん」
「明日までっつってんだろ…」
そう言い残し、私は再び宿題の方に気を向ける
後ろでは、みっちゃんがベッドでフニフニなんかしてるが、気にしない