百合小説(SS)

□足らず余らず鬼二人
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「なっ 何ょウ・・・」
(分かってるくせに ノゾミちゃんって本当に可愛い)

きゃあッ
とノゾミちゃんの反応が余計私をドキドキさせる


私はノゾミちゃんを押し倒し
上に乗ってる体制にもちこんだ

もう
自分でも理性が保てないでいる
「ノゾミちゃん・・・ 私ね・・・ノゾミちゃんから血を吸われて痛かったなー」

「だから なんだって言うのよ・・・」
ノゾミちゃんは私の目を見て話せないでいる
「でもね、痛かったけど、結構気持ち良かったよ・・・」
「そっ そう! ならまた吸ってあげるわよ」
「ダーメ 次は私がノゾミちゃんを吸うんだから」

強がりなのかノゾミちゃんは、
貴女に何ができるの?
とでも言いたげな顔を私に向けていたが
私のその一言で再び
脅えた猫のように大人しくなる

「吸うって、いったい何をッ?!ーんッ・・・んンッ!」

ノゾミちゃんが欲しくなり
私はノゾミちゃんの唇を奪った

口の中を舐めまわすように
私は舌を動かし続ける
まだ微かに血の味がする口の中で
ピチャピチャと音をたてる感覚が、より私を興奮させる
ノゾミちゃんの舌の熱をもっと感じたい

「んッ・・・んンッ・・・んちュ」

私から逃れたいのか
ジタバタと身動きをする、ノゾミちゃんの細く色白で綺麗な両腕掴み
ノゾミちゃんの自由を奪う

先程まで恐れていた相手が
この数十秒の間で私の腕の内に収まっている現状に私は快感を覚える

良く見れば、ノゾミちゃんは私よりも一回り小さい身体をしていて
一般的に言えば小学生位の体型だった

「――んッ んッ」

ぷはぁ と呼吸のため口をはなす

今のキスでノゾミちゃんは何時もの強気な顔から一転して、とても弱々しい表情へと変わっている

私の口からノゾミちゃんの口へと
唾液が薄く糸を引いていたが、その二人を結ぶ糸はすぐに切れてしまった
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