番外編

□鳩とお菓子と糠漬けと
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バサリと白鳩が飛ぶ。



それは一瞬太陽と重なって遠くに消えて行った。

















穏やかな休日。
SO,SUNDAY



「──…」


暫くそれを見ていて、顔を俯かせて軽く眼鏡を押し上げた。





今日はオシゴトはおやすみだ。





黒髪の根暗眼帯さんは珍しく任務が無くて、



友達以上恋人未満の何とも甘酸っぱい関係のオッドアイの女の子と一緒にショッピングに行った。





…いや、正確には引きずられて行った。







オレも誘われたけど、どう見てもお邪魔虫だろ?

だから自宅でゴロゴロしてるんだけど。







開け放たれた窓から差し込む光がフローリングの床に日だまりを作った。



丁度その位置に寝転がっているから、ぽかぽかした温度が心地良い。














ピンポーン










「…、」


来客だ。




なんだよ…人がせっかくウトウトしてたのに、






ピンポーンピンポーン



「…オーケー、出るよ」




もう一度眼鏡を押し上げて浅く溜息を零した。




日だまりから日陰へ一歩出ただけで温度差に寒く感じた。




だらだらしていたから今まで半分脱げかけていたカーディガンを整える。





ペタペタと裸足で床を歩き、ドアを開けると目の前にはオバサンがいた。
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