拍手御礼SSS

□キラカガ
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「カガリのアホんだらー・・・」


「私を責めるなよ、馬鹿キラ。」


先ほどから拙い言い争いが幾度となく交わされる。
その二人は、並べられた布団の中にいて、額に冷たいタオルを当てながら天井を見つめている。

つまり、2人は仲良くは風邪を引いてしまい寝込んでいるのだ。


「カガリが『アスランが風邪で休んだからお見舞いに行こう』って言わなきゃ、風邪を移されることなんてなかったのに・・・。」


「だって、お母さんが風邪を引いた子にはお花を持ってお見舞いに行くのが礼儀だっていったんだぞ。」


「お母さんの所為にするの?そんなのかわいそうだよ。」


「別にお母さんの所為にしてないぞ!!キラが帰ったらうがいしないのがいけないんだぞ!!」


「したもん、頭の中で。」


「頭の中はだめだってお母さんも言っていただろう?!」


「僕は馬鹿だから風邪は引かないと思ったんだもん。カガリも僕よりお馬鹿だから、風邪なんてもらってないなって思っていたし。」


「中学生になったらキラより頭が良くなるもん。それにキラが少し頭いいって言ってもどんぐりの背比べだってお母さんも言ってた。」


「でもさ。僕たちが風邪を引いたってことはつまり・・・」


「「どっちも馬鹿じゃないってこと?」」


双子だからだろうか、そんなところはついハモってしまう。
だから、何かホッと安心して2人で笑いあう。


「まあ、テスト100点のアスランでも風邪を引いたんだから、そういうことだよね。」


「それに頭のいい人の風邪をもらったんだから、次のテストは私たちも100点だろうな!!」


「100点取ったら、お母さん、ハンバーグとオムレツをセットで作ってくれるかな?」


「私はそれにプリンをつけて欲しいぞ!!」


「そしたら、アスランに感謝だね!!」


「あいつはいつも100点だから、幸せを私たちに分けてくれたってばちは当たらないぞ!!」


そうして二人はそれぞれの幸福な想像に浸りながら、眠りに落ちていった。


━━後日のテストで、2人の点数は、ちょうど足して100点になったそうな。




end

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小学生時代のキラカガ。
カワユス100%!!!

風邪を引いたのはアスランの所為とか・・・どことなくアス登場。
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