拍手御礼SSS
□シンカガ
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「他はいらない。カガリ以外いらない。」
それこそ究極の愛の形であると信じていた。こんなことを言ったら嬉しくならない女なんていないと思っていたから。
もちろんふざけていった言葉じゃない。その言葉には好きだと同じくらいの重さがある。
なのに、
なのに、彼女は。
「バカだな、シンは。」
そう一言放った。
一拍おいてからのふつふつとした怒り。
「なんで・・・嬉しくないのかよ?!」
「嬉しいとかそうじゃなくて・・・お前が生きてるってことは今までかかわった人を無視できないんだよ。私も含めて。」
「でも今は、いらないよ・・・いつか切れる関係もうんざり・・・」
いつの間にか彼女だけが癒しだと感じていた。カガリとの関係のいつかは切れるものとは思うが、それはさせるつもりない。
「シン・・・」
「だから・・・カガリも俺だけ見てよ。そして俺だけしかいらないって言って・・・?」
独占欲。
それは我が儘なんだろうか?
独占する分独占されたい。
それは愛した分愛されたいと同じ感情。
「いると愛してるは違う・・・でも私はシンを愛してる。」
「俺のために何もかも捨てることはできないってこと?」
「だって・・・私は・・・!!」
そう、カガリはオーブの代表。
俺一人とオーブ天秤にかけるような馬鹿げたことはしないだろう。
「ごめん。ちょっとからかってみただけだよ。」
「からかってって・・・お前。」
「だからごめんって・・・カガリ!?」
カガリの瞳には涙が一粒。
自分の言動に思わず反省した。
愛すとか愛さないとかの前に彼女が泣くようなことはしていけないと前に誓ったから。
軽く抱きしめて、耳元でささやいた。
━━愛してるからごめん。と。
end
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シンカガ。
なんか書いててよくわからなくなりました。
とりあえず独占欲。