diary SS

□02/25〜09/26
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「っかーさっみー!なんだよこの寒さ!」
「まぁこんくらい寒くないとこのあったかぁいお汁粉のうまさもわかんないけどネ」
「おい、新八。なんで俺にはあったけぇ飲み物ねぇんだよ」
「お前はコンビニ出たあとすぐコーヒー一気してたじゃねぇか」
「…は!」
「二人は両極端だよねー。俺は寒くなくてもこのコーンスープのうまさわかるよー?」
「お前、これは言葉のあやっつーもんでね?」
「はいはい。新八っつぁん話長い〜」
「まだ何も言ってねぇよ」
「あーおいしかった!ごちそーさま!」
「缶こっちの袋に入れとけよ。そっちだと菓子袋がもろこしまみれになる」
「はーい、そっちの袋って何?」
「俺と左之のタバコと〜、左之のジッポのオイルと〜」
「1、2、3、タバコいくつ買ったの?」
「4つずつ」
「…左之はともかく新八っつぁんはそんな煙草消費しないでしょ」
「あー!」
「っびくりした〜」
「何だよ左之、でかい声出して」
「アイス買うの忘れてねぇ?!」
「アイスならもう買ってあるから安心しろ」
「マジか?さっすが新八〜」
「あ、ねぇ新八っつぁん」
「ん?」
「これさ、うぉわぁ!」
「おわ!」
「…」
「…」
「…藤堂君」
「はい。あ、いや!ごっごめん!いやぁ、ね?ツルーっていってさ、思わず」
「言い訳の前にさっさと離れろよッ」
「あーあー抱きついちゃって。お熱いねぇ」
「あ!?」
「でも新八っつぁん、ぎゅってしてる方があったかいよ!」
「俺は道のど真ん中で抱き合うなんて寒いことしたかねぇわ!」
「おーいお前ら。いちゃこらすんのはかまわねぇが置いてくぞー?」
「あ!ちょっと左之!待ってよ!」
「あ、お前!走るとまた、」
「ぶわっ!」
「転ぶぞって、いわんこっちゃない…」
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