book1

□dependence
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「げほっげほげほっ」
「新八っつぁん、大丈夫?」

今俺は新八っつぁんの部屋にいる。

「だいじょ、っから、部屋帰、げほげほっ」

すっごい、苦しそうだ。

「お茶飲む?」
「いらね…どうせ吐いちまうし」
「じゃー何か、」
「うつるから…そば寄んなって」

新八っつぁんが酷い風邪をひいた。
いつもはひいてもたいしたことはないのに。
今回は食事も取れないし熱も高い。
顔は赤いし目はずっと潤みっぱなしで声も枯れて息も荒くて萌えr、
いやいや、苦しそうだ。

スーッ

「永倉さん」
「ススム?」

部屋に入ってきたのはススムだった。
俺の顔を見ながら「何でここにいるんだ」って顔をされる。

「あ、ススム…。悪い。こいつ出てけっても、出てかねぇんだよ」
「えー俺邪魔みたいじゃん」
「だから!邪魔みたいじゃなくってじゃま、」
「新八っつぁん!」

突然起きあがった新八っつぁんが言葉を切ってすぐ、力なく倒れるもんだから抱き留めようと腕を出したものの。
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