book1
□タナバタ
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「そうだ、七夕やろう」
毎度恒例の平助の突然行動。
今回は七夕。
平助がどこからか貰ってきた、結構立派な笹を持って家に来た。
「え、ちょ、もしかして」
「そのもしかして…はい!作ろう!」
「わっかとさー提灯みたいなのだけでいいからさ。せっかく笹あるんだし飾ろうよ」
「わぁーったよ」
部屋に招き入れ、テーブルの脇に笹を置いて。
満面の笑顔で渡されたのは、折り紙。
笹だけでなくこいつ、飾りまで…。
そして男二人で折り紙教室。
わっかの飾りと、提灯と。
思い出したように俺は天の川を作った。
「おーすげー。それ天の川?」
「たしかこんな感じだったよな」
「あと短冊も作らないとね」
そういって平助は折り紙を半分に切り始めた。
2枚4枚6枚7枚8ま、
「おい、どんだけ作るんだよ短冊」
「はい!新八っつぁんちゃんと書いてよ」
「…、………、はい」
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