∞NoVEL∞

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――【ザロ計画】


秘密組織【SIGN(サイン)】によって進言された、人間を受精卵から幼児の状態まで、専用プラグのなかで人工育成し、それによって人並み以上にその各々の能力が向上した人間を生み出すという計画。

そして、それによって【SIGN】が造り出そうとしていたモノが、【イヴェール兵器】であった。

物質"イヴェール"を子供たちに投与することによって、一部精神エネルギーが増幅し、単純にいうと、体力が強化され更に人間離れした能力を得ることが可能となる。

これを軍隊のように保持することが、【SIGN】の最終目的だった。

このザロ計画の基盤となった実験が【第一次ザロ計画(HK実験)】。
実験提唱者である風間宏樹(カザマヒロキ)博士のイニシャルからそう呼ばれたこの実験は、今から32年前に行われた。
その時生まれた最初の生存体は、風間麗(レイ)と風間理緒(リオ)――風間博士の実子であった。

この成功の16年後、第一次ザロ計画の成功を受け、新たに改良を進めた【第ニ次ザロ計画】が開始されることとなる。
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