黄
□06.ライクォァラブ
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頭を掻きながら事の次第を伝えると、余程ショックだったのか。
サンジは、某漫画的に『燃え尽きちまったよ』状態だ。
僅かに震える肩がなんとも哀愁。
「……おい、もうチャイムなるぞ」
お前確か1限目は3Aで授業だろう。
「聞いてんのか?」
腕を掴んで立ち上がらせようとしたら、小さく聞こえた。
「ナミさん……そんなに俺の事……」
悲痛だ。
同情しかけた時。
「自分が大変な時に、俺の事心配してくれてたなんて………」
「…………は!?」
予想だにしなかった科白に、つい声を荒げてしまう。
「だってそうだろう!!」
ガバっと顔を上げたその表情は何故か幸せそうだった。