□03.無意識
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「なぁなぁロビン。ゾロは何でいつもあそこで寝てるんだろうな?」



ウッドチェアーに腰をかけ、本を読んでいた所でこのサニー号の船医に話しかけられた。


純粋な瞳の視線の先には、船首近くで寝ている剣士。

「この間の雪が降った日も、大時化の時もあそこだったぞ」


確かに、雪の日は肩や頭に雪が積もっていてもそのままに寝ていた。

大時化の時は皆で船の進路を整えていのに関わらずそのまま。
後で起きた時、航海士に怒られていた姿を思い出して、少し微笑んだ。


「そうね。メリー号の時も船首近くで寝ていたものね」

「そういえばそうだな!」
何でだろう、と首を傾げる船医から視線を船首に跨がっている船長へとやる。



「……無意識ね、きっと」






  
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