短編(ごちゃまぜ)
□剣
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「一護!もういいよ!もういいから!私のために傷つかないで!!」
一護は私を背後に庇いながら相手と戦っている。
一護は私を庇っているせいで傷をおい、身体中から血が出ている。
「・・・はっ。っバカ言ってんじゃねぇ!俺はお前を守るって決めたんだ!俺の魂に誓って!卍解!!」
――ドサッ
卍解してから少しして何とか敵を倒すことができた。
だが、一護も立っていられないほどの怪我をした。
「一護!!」
私は急いで剣を支えにしている一護に駆け寄った。
「・・・怪我は・・・ねぇか?」
自分は凄い酷い怪我しているのに、そんな事を私に聞く。
「バカ!!」
私の言葉に一護は呆然と目を見開いた。
「・・・なっ?!」
「バカバカバカ!!どうしてそんな怪我してまで私を助けるのよ!!・・・もっと自分も大切にしてよ!」
うつむいて、次第に声が震え、声が小さくなる私。
「くす」
一護から笑う声が聞こえた。
「笑いごとじゃ・・・!?」
怒りにうつむいていた顔をあげると、体を包まれる感覚に陥る。
聞こえるのは自分の心音と一護の心音。
そして一護の剣が地面に落ちる音。