名探偵コナン(連載)

□君がいるから
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「もしもし、ジェイムズさんですか?赤井先輩に秘密で折り入って頼みがあるんですけど…」


きっと、この一手がこの先の未来を左右する気がするから。
ジェイムズさんへとかけていた電話を切り、再び電話をかける。
掛ける相手は…、


「あ、もしもし、有希子さんですか?今ちょっとよろしいでしょうか」


そう、現在借りている家主の夫婦へ、


「あ、いや、堅苦しいって…えーと、わかりましたよ!ちょっといいですか?ちょっと頼みたいことがあって…」


電話を掛けた途端に堅苦しい言葉遣いが気に入らないらしく、可愛らしい声で怒られてしまった。
そこである程度敬語を柔らかくし、話を続けた。


「はい、はい。ありがとうございます。じゃあよろしくお願いします」


そこで電話を切る。
工藤夫妻への確認、依頼もできた。
これで、すべての準備が整った。
あとはタイミングだ。








日本滞在五日目。
私の日本用の携帯電話に電話が入る。


「はい、月城です。…はい、わかりました。私も準備しますね」


かかってきた電話を切り、片耳に通信用のイヤホンを淹れる。
反対の耳には先ほど切ったばかりの電話で番号を呼び出しあてる。
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