名探偵コナン(連載)

□君がいるから
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In 米国


いつもの様に減らない書類に辟易し気晴らしにと外を散歩していると、着信音を鳴らす携帯。


「はい、こちら取り残されて書類と闘い続けている月城ですが?」
『何を言っている…しょげているのか、優騎?』
「別に〜?しょげてなんてねーですよ、赤井先輩?」
『……くくっ(しょげてるな)』


道のそばにあるカフェでココアを購入し、カップを片手に電話をしていれば受話器越しに喉の奥で笑うような声が聞こえた。
容易に想像出来る相手のその姿にむっと顔を歪める。


「それで?今日は何の用ですか?みなさんが回してくださる書類でもう手一杯ですけど?」
『なるほど…まぁ、そういうな』
「というか先輩潜入捜査失敗したそうじゃないですか。そのせいでジェイムズさんたちもそっちに駆り出されてるんですから」
『……まぁな。そこでなんだが、お前もこっちに来い』
「……は?」
『三日後そちらを発て。東都に着き次第連絡しろ。しばらくこっちで仕事してもらう。そちらに戻れる予定はないからそのつもりでな。じゃあな』
「へ、ちょっ!?って…切れた…っのヤロー!!ざっけんなよ!三日後って私そっちでどこで暮らせと!?そんな急にホテルなんて取れねぇよ!」
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