名探偵コナン(連載)

□君がいるから
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その後、二人は私に笑顔で手を振って去っていった。


「…すごいことになったな」


日本に行ったら先輩に自慢してやろう。確か先輩も優作さんの推理小説読んでいた気がするし。


「とりあえず、家はなんとかなったし、後はいろいろ準備をしなきゃなぁ…げっ、書類の引継ぎもしなきゃ!」


現在自分の机の上に積み重ねられて塔を作っている書類を他の人に回すために整理しなきゃいけないことを考えて思わず憂鬱な気持ちになる。
果たして後二日で終わるだろうか。
踵を返し、FBIの本部へ足を進める。









三日後


「…約束通り、これから…飛行機に乗ります」
『…なんだ?やけに声が暗いが、何かあったか?』
「書類捌くのにあの電話の後から徹夜ですよ。やってもやっても次々増えて終わらない…また何かやりましたね?始末書が大変なことになってんですよ!自分でやれ!」
『…口調が荒くなってるぞ。まぁ、確かにすまないとは思っているが…』
「…思ってるなら、自重してください」
『飛行機の中でしっかり休め。空港へは迎えに行ってやるから』
「お願いします」
『…そういえば、お前こっちでの家どうするんだ?』
「今更か!…とりあえず友人が家を貸してくれるってことなんでなんとかなります」
『そうか、ならいい。今の今まで忘れていたよ』
「……だと思いましたよ。それじゃ、また着いたら連絡します」
『あぁ、さっさと来い』
「それはパイロットに言ってください」
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