名探偵コナン(連載)

□君がいるから
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おかげで全然睡眠不足は解消されていない。


「まぁ、そうか…とりあえずジョディ達と合流するか」
「了解っす」


スタスタと先導するかのように歩き出す先輩の後をついていく。
どうでもいいが、眠くて足は覚束ないし、引っ張っているキャリーバッグは重いし…ぶっ倒れそうなのだが。

そんな私に気づいたのか、前を歩いていた先輩がクルリと振り返り私の手からサッとキャリーバッグを奪い取った。
さすが、頭が切れ、洞察力があるFBIのエース。
女の扱いもなんのその、なのだろう。


「さっさと歩け。さすがにお前まで持ってはやらんからな」
「訂正。やっぱ女の扱いなってない。ってかさすがに持ってもらおうなんて考えてないですから」
「…女?」
「おい、首傾げんな。ここにいんだろうが」
「また口が悪くなってるぞ」
「うっさいです、こちとら眠いんですよ。誰かさんがやりたい放題やってくれるおかげで向こうで処理しなきゃいけない仕事いっぱいだったんで!」


もう何度向こうで発狂しそうになったことか。
まだ下っ端な私にはもうどんどん仕事が回されるわ押し付けられるわ…。


「…辞めてやろうか」
「俺が許すとでも?」
「……先輩、目が怖いです」


この人、いまガチな目してた…殺されるかと思ったわ。
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