名探偵コナン(連載)

□君に恋をする
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予告編のようなもの


「…あぁ、データはすでに俺のパソコンに送ってある。そこからの調査はお前に任せるぞ、風見」
『わかりました…降谷さん無茶はしないでくださいよ』
「無茶でもしなきゃこの組織について探れないさ。とにかく任せた」
『ふ、降谷さんっ…』


電話の向こうで部下の風見が呼び止めるように声をかけてきていたが、今は聞こえないふりをする。
いつまでも公安と電話をしているわけにもいかない。
なぜならそろそろ…、


――コンコン。


切った電話を内ポケットへと入れた刹那。
助手席の窓がノックされた。
運転席から腕を伸ばし助手席の扉を開けば乗り込んでくるのは誰もが一度見れば振り返らずにはいられないほどのブロンドの美女。
彼女は乗り込んでくるなり腕を組みため息を1つこぼした。


「どうかしたんですか?あまり機嫌が良さそうには見えませんが」
「別に今回の仕事に支障はないから気にしないで」


どうやらこれ以上聞こうとしても彼女は答えそうにない。
だが、逆に彼女はこちらに視線を向け問いかけてきた。
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