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02 法律では認められません(凌)


甘寧と話す、ということは実際人生の上においてかなり無駄な時間だと思う。
なんでかって、話してる内容が下らないからさ。
まぁなんだかんだ言っても俺はこの時間が好きなんだけどね。
あーぁ俺もかなりどうしようもなくなってきたっつーの。

んでもって今日の話題は、まるで女官さん達みたいなやつ。
部下が結婚しただとか、ある武官と付き合ってる女は誰か、とかね。
酒を飲んで肴をつまんで話に花咲かせて。
こういう下らない時間が、やっぱり好きかもしれない。
すると突然、酔ってもないだろうに甘寧があることを言い出した。

「お前、誰と結婚したい」

もー思わず目ぱちぱちさせちゃったね。
何を言い出すんだい、あんたは。
誰と、ってまぁあれじゃないの、いつか出会う惚れた女。

「へぇ。ちなみに俺はお前と結婚したいんだけどよ」

馬鹿だ。
結婚は出来ないだろ。どう考えても。

「なんで」

何でってそりゃあ世間一般の常識とか律とかなんじゃあないの。
ああもう知るかそんなこと。
べつにいいじゃないか、結婚なんざ出来なくてもさ。
どうせ俺もあんたも嫁をとる。
でもきっと俺らは変わんないだろ?そういうことさ。

「じゃあもし律で認められてたらどうする?」

え?あぁどうだろう、結婚したかなあ。
そもそも俺ってあんたと結婚したいのかな。

「アァ!?なんだそりゃ!」

あはは、分かんないや。だって俺はこの律のもと生まれたんだから。
もしなんて考えたって無駄だよ。

「チッ・・・この現実主義者め」

なんとでも言いなよどうせ俺はユメなんて見れない堅物だっつーの。
いいんだよ俺はあんたと“結婚”なんて象られたものにはまりたくないし。
そんなんより、あんたとなら背中任せあって戦ってるほうが性にあってるってもんだ。
さぁさ、律だとか結婚だとか言ってないで酒でも・・・・・・うわっ

「おっまえ、最高」

どこで火付いたんですか甘寧さんうわこら乗っかるんじゃないっつの、うわ、・・・っ!
なんだっつうのそのにやにやしたのやめろってきもちわるい!
うわ、てめどこ舐めてっ・・・・・・っうう、さいあく!

「最高の間違いだろ?」

ああ、そうかもね!


【法律では認められません】
しょうがないから現状をたのしみましょう
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