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31 喰らう

※R18?15?なんか少しえっちいの


オマエが食いたい。とんでもなく喰らいたくて限界。
ヤバイ?んなこた疾うに知ってる。
食っても喰っても足りねぇよ凌統。


うだるような暑さの中、求めていた人物が通りかかる。周りに人はいない。チャンスだ。

「りょーうとーう」
「うっわ、なんだっつのこのクソ暑いのにひっつくんじゃねえバ甘寧、うぜえんだよ!」

相変わらず酷ぇ口の悪さ。これが俺以外には見られない姿なのだから喜んでいいやら悪いやら。

「口悪ぃなオイ…んなこと言う口は塞いじまうぜえ?」
「はっ?!…っん、んー!」

相変わらず凌統は突然の事に弱い。武将がこんなことでどうすんだか、と思いながらも可愛いその反応は毎度変わらず俺のツボを刺激する。いい年した野郎をまさか骨の髄まで愛するとは思わなかったがこれはこれで悪くない。なんといってもこの凌統と言ったら究極のツンデレ、口は悪ぃしスグ手足は出るしツレねえことが多いが、こうやって無理やり仕掛けたりゴリ押しすればけっこうデレる。そこがたまんねえ。俺を何度飢えさせりゃ気がすむんだテメーは。

「ん…ねえ、本当に、暑いんだけど…」
「あー、俺も暑い。さすがにこれ以上はしてやれねぇか」
「…って、俺が欲しがってるような言い方してんじゃねえっつの」
「事実だろうが。俺が欲しいだろ?凌統」

二ィっと不敵に笑って、自信満々に言う。自分で言うのも何だが凌統は俺のコレがいたくツボらしく、コレをすると結構な高確率で顔を赤らめる。ったく、こういう表情すっから俺が欲情するんだよ、こいつ分かってんのか?

「ムラムラさせんなよ、襲うぞ」
「直情的だなあんた…うわ、ガチで勃たせてんじゃないっつの!」
「いや、お前のあの表情見せられて勃たねえわけねえだろ。そんときゃ病気だと思え」
「何堂々と言ってんのあんた!?冗談、ヤらないってーの!これからまだ訓練…んっ」

口付けて、とろんとろんになった凌統は正直チョロい。凌統はキスが好きだと思う。何度も何度も、深く浅く口付けるだけで抵抗の二文字が消えてゆくのが分かる。はは、カワイー。

「暑いなら脱げばいいんじゃねえ?ま、訓練は諦めろや」
「なんだよあんた…勝手すぎ…っ」
「お前ももうすっかりその気なんだろうが。ごちゃごちゃ言うな」

しれっと物置にしている一室に連れ込み、散々キス漬けにしてこいつをへろへろにした頃にはこいつの着物はもうだいぶ取り去ってしまっている。こいつ基本的に結構厚着だからな、そりゃ暑ぃって。俺なんか半裸でも暑ぃのにな。

全部脱がすより着衣プレイの方が(昼間だし)燃える俺は中途半端に着物を脱がすと耳やら首筋やら乳首やらに口付けていく。前述の通り、こいつはキスが好きだ。それは唇のみでなく全身に言えることらしく、どこかしこにキスするたびにその体がぴくんぴくん反応して面白い。っつうかエロい。涙目になってくのも目じりが赤くなっていくのも、何もかもが俺を興奮させる。やっべ、もう俺がイきそうなんだけどよ。エロすぎるのも考えもんだな。

「…はっ…あんた、さ…キス好きだよね」
「ああ?お前が好きなんだろうが」
「いやまぁ、そうだけどさ…あんただって、嫌いじゃないでしょうに」

凌統の体を弄りながら、俺は少し考えた。ああ、そうか。確かに俺もキス好きだわ。需要も供給も成り立ってんじゃねえか俺たち。良かったな。

「あー、好きだわ」
「んっ…へえ、なんで」
「お前を喰ってるような感じでいい。お前は特別っつうか…なあ、もう入れてもいいか?」
「てめーぶち殺すぞ。…ふうん、まあ、うん、分からんでもないっつうか」
「ちっ。俺は自分で言っておきながらよく分かってねえわ」
「俺も喰われてる気がして、悪くないって言いたいんだよ」

ドMでドSってことかよ?需要供給怖いくらい成立してんじゃねえか。気持ち悪いな俺ら。そう言ったら凌統にどつかれた。痛ぇ。けど笑ってたから奴も大体同じようなこと考えてたんだろうな。



喰らいたくてたまんねーって思ってたけどよ
お前はお前で喰われてぇとか思ってんなら
そりゃお互い、たいがいヤバイだろ。
なあ、凌統?


【喰らう】
あなたのすべて あますことなく
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