●Lupin the 3rd●
□今この時間は
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「良いのか?行かなくて」
「あぁ。そうじゃなきゃアイツが懲りねぇ」
―今この時間は―
丁度10分程前、ルパンが不二子と組んでいるらしい仕事に出て行った。
「次元は協力してくれるよな?」
少しふざけた猫撫で声で次元に頼む。
「冗談じゃねぇ!少しは俺の忠告も聞いたらどうなんだぃ?ルパン」
不二子絡みの事なのでいつもの調子で断られる。
「...五右ェ門はどう?」
「断る」
彼も次元と同意見なのはいつもの事。
「ちっ!わーたわーた薄情な奴らにゃ頼まねーよ。俺と不二子だけで十分だっての。じゃーな」
(バタンッ)と扉が閉まると、車のエンジン音が鳴り直ぐに遠ざかって行った。
「あの野郎、後で泣いても知らねぇからな!」
そうぼやくガンマンはいつだって、自己中でしょうがない相棒の事を気に掛けている。よくもやっていられるものだと五右ェ門は感心した。