●Lupin the 3rd●
□夏想う
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
【蛍の舞う森】
―お帰り、お帰りよ。―
そこは、昼でも蛍が舞う森。
木洩れ日の一筋の光から生まれる様に、溢れ落ちる様に、それは光る。
「また来てしまったでござる..」小川の側の岩に、五右ェ門は腰を降ろす。
草が揺れる度に、薄暗い森を照らす様に舞い上がる光。
精神統一をしている訳でも無いが、妙に心の中が静かになる。何故だか穏やかになると共に、沸き上がる哀しみ。
ここへ来ると、暫く見ていなかった顔を見たくなる。
「次元...」
ここは、家に還ることが出来なかった魂達が辿りつく...
迷い蛍の森。
fin.
お盆にちなんで*
next→次元