舞-HiME-・舞乙-HiME-
□昔に
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うたが聞こえる。
滑るように流れる旋律は、
すぐ私の耳に届いてきた。
女の歌声にしては少し低いようなきがする。
・・・・この声は何処かで聞いたことがある。
私が無断外出から帰ろうと、
いつもと同じように、ガルベローベの
セキュリティーを潜り抜ける。
ふん。
こんなのちょろいもんよ。
こんなんじゃ、泥棒や変態どもが入り放題よ。
「ほっ!・・・・ふぅ。明日はどうしよっかな〜」
明日も抜け出すか。
そうも考えるが、出席日数が危ない。
補習なんかされたら、
ミス・マリアになんて言われるか
わかったもんじゃない。
うたが聞こえる。
「?誰・・・?」
その音源へ惹きつけられるように、足が向かう。
「・・・ニナ」
そこには、妹が居た。