舞-HiME-・舞乙-HiME-

□奈緒の悩み
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少し傾いた日が辺りを茜色に染め こんな時の代名詞の鳥が声を出している。

大手スーパーからの帰り道に、奈緒は大きな袋を提げ、信号待ちの時に考える。

何故、自分がこんなことになったのだろう と。

****

「奈緒はん?」
「何よ・・・(このテレビ高いだろうなぁ)」

優雅な昼下がり・・・とかいえないが
自分なりに満足がいく日だな、と思いながら
大画面液晶テレビで大好きな映画を見ながら
ジュースを飲んでいた。

洗濯物を畳んでいる静留は、そっと目を伏せ
奈緒にふる。

(こっち見てるよ・・・。)

「奈緒はん。お買い物行ってくれへん?」

(うげ。めんど。)

すぐさまその近くにあったチャンネルを取り
ジュースを一気に飲む。
気を逸らさせる作戦だ。

「葱六本と・・・・」

返答もしていないのに品物を淡々と述べられていく。

「あと、葱?」

(葱多っっ!!)

ぷいっと顔を逸らす。
ブクブクとジュースで音を立てる。

「めんどくさい・葱多いと思いはったやろ・・・?」

(読まれた!最後の空白怖っ!「・・・」怖っ!)
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