08/24の日記

19:33
棗についていろいろ
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ガラス玉連載に出てくる、棗ってキャラについて、ちょっと思うところを。

この人ただのオリジナルキャラだけど、長い間自分の作ったキャラとして存在しているため、私個人としてはそれなりに可愛がっているつもりの人だったりする。

最初は、ほんとに連載の初期は単なる恋敵というか物語を引っ掻き回してくれるキャラとして登場させていたので、どこかで安易にさくっと殺しちゃってもいいとさえ思ってた。(もしかしたら過去晒してた日記に書いてたかもしれないです)
でも主人公の性格を形成した要因の一部である存在だとか、ナルト君の立場との対比として存在させようとか、そういうことをちゃんと考えるようになって、彼には死んでもらって退場させるのではなく、きちんと主人公ないしあるいはスレナルとの関係性に明確な分岐点をもたらせてから退場させようということで、あんな展開になったんだと考えています。

しかしこの人においては、本当に思った以上に、物語に結構な影響を与えてしまった(スレナルと主人公との関係性を深く考えてしまったため)ため、これからどう扱おうかなと困っていたキャラでした(というわけで言葉通り、この人また出張って来ます)ただ展開を考えていく中で、その迷走にも解決の兆しが見つかった。

なので彼がどんな人間か、なんでそんなに主人公に執着してるのかは、後々また物語の中で明らかになっていけるように努力したいです。

でも一つ言えるのは、彼の主人公に対する執着は、彼自身や主人公が思っているよりも、純粋なものではないということです。初恋の相手だという可愛らしい理由だけで、棗は主人公を愛していたわけではない、ということです。それは二人が長い間築いてきた関係や時間がそうさせるものでもあるし、主人公が棗に寄り掛かって生きていってたと内省したこととも深い繋がりがあります。つまり、主人公が彼にそうしていた事に対して、棗はどう影響されていたかということです。

スレナル君について行く、里を抜けるといった主人公に対し、苦し紛れに「あいつはお前を愛してないし、俺の方が真っ当に愛してる」というようなことを言いますが、果たして本当にそうですかな…(暗黒面)というのが私のこのキャラに対する気持ちです。

そして、当初はスレナルと対比させる位置に置いていた彼ですが、実のところ、二人には共通点があります。それは主人公に対する扱いにおいて。彼女をどう捉えているかにおいて。スレナル君は、いろんな葛藤の果てに自分が彼女をどう見ていたか、気づけたのですが。
主人公もまた、スレナル君との辛いやりとりを通して、彼と対等になりたいと思うようになりました。少なくとも、誰かに寄り掛かって生きていこうとすることを、辞めたいと思うようになっています。
そんな彼女に対して棗君は、果たして???
それから、スレナルも棗も、自分の意見、というより願望を述べるとき、主人公にこう言う。
分かれよ、とか、分かってくれよ、とか。その言葉の裏には、主人公が当然分かってくれるだろうという、ある種の驕りがあったり。
そして二人とも、主人公に自分の主張が受け入れられないと分かったら、直接的であれ、間接的であれ、力を振るって分からせようとする。
思い通りになると、どこかで無意識のうちに感じている、そんな共通点。

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