執事様の書棚

□涙は背中で語れ〜弐〜
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彼女の事情
〜妙の場合〜




何が楽しいんですか…?

――はい?確かに、御茶も茶菓子もありますよ。あずきバーもあります。
ええ…。壊れかけた扇風機しかない万事屋よりもマシでしょう。

縁側でゴロゴロは魅力ですね。

それで…それだけの為に、わざわざ歩いていらしたんですか?
原チャリが壊れてる中、御苦労様です。

――労ってくれ?

御自分が勝手になさった事でしょう。私は知りません。

…次はダッツ持参?私に媚びを売るより、新ちゃんたちに御給料を――。

もう何なんですか!
可愛くない女の所に来て何がしたいんですか!?



「…膝枕」





〜了〜



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