執事様の書棚

□涙は背中で語れ
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 〜邪魔する奴は…なんだって!?するかっ!馬鹿野郎!!〜




五月晴れの昼下がり。眠気絶頂の真選組に、いや〜な御指名が入った。
正直、真選組副長土方は、聞かなかった事にしようと思った。





「やっぱりアイツか…」

「どうします?副長」

土方・山崎他、真選組の面々が現場に駆け付けた時、もはや手の施しようがなかった。
電柱はぽっきり、建物はばきばき、道路はぼこぼこ。人死にが出てないのは幸いだろうが…現状は最悪だ。
何が――?

「この…っ、クサレ警官!くたばれヨ!!」

「誰が、チャイナごときでくたばるかよっ!
…出来たら俺が、てめーをイカせてやんぜぃ」

「はあ?寝言は寝て言うヨロシ」

…………。

「――最悪だな。あの野郎の頭ん中」

「いやまあ…違っちゃあいませんが…」

取りあえず、真選組一番隊隊長が、最悪だった。
今日、沖田は非番だったと土方は記憶していた。その通り、沖田も私服だが、真選組一スポーツ紙の一面を飾った男は、例え白衣だろうが学ランだろうが、一般市民にもバレないハズはない。





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