執事様の書棚
□小さき花は炎を灯す
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――お願いです。神様!
一生のお願いっ!!――
〜Oh My God!〜
「おはようっ!」
今日も、いつものように命からがら朝の目覚め。支度して、慌てて一階に降りれば、騒がしい一日のはじまり。
チビっこたちが、朝っぱらからチョロチョロ足許を走り回る。
「行ってきます!」
かろうじて避けつつ朝食を掻き込み、家を飛び出した。
背後で母親が「もう行くの?」…と問い掛けてきたが、それに答える時間はない。
――ヤバイっ!?間に合え!!
通学路を全速力で駆け抜ける。
「おはようございます!十代目!!」
「よう!おはよう、ツナ」
途中、知った顔に挨拶されたが、心の中で詫びながら、それもスルー。
何もかもおいてけぼり。
酸素不足で頭がくらくらしようとも、心臓がオーバーヒートしようとも。
――これだけは譲れないっ!!
「おはよう。ツナ君」
「おっ、おはよう。京子ちゃん!」
そして。今日も綱吉は、神様に感謝する――。
‐END‐
「やれやれ…。ホンっっト、ダメツナだな。
アイツ」
溜め息とともに、家庭教師で殺し屋な赤ん坊は、銃の狙いを定めた。
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