old 8059 story

□故郷
1ページ/1ページ


のどかな昼下がり、いつもの如くツナ、山本、獄寺の三人で過ごす並中屋上の昼食タイム──…


突如携帯が鳴り出す…


「あっ、俺だ…」


獄寺が制服のポケットをまさぐり、忙しなく鳴り響く携帯を取り出す。

…ぴっ

「…なんだよ?」


普段の行動や言動が、未だ掴みきれないツナと山本は、獄寺の電話の相手に自然の耳を澄ましてしまう。


「…知るかっ、んで?用件はそんだけかよ?」

微かに聴こえる笑い声…

随分と親しそうな雰囲気で話す獄寺の、馴染みの相手が気になるところ。


「あー…わりぃ、暫くはそっち戻れねーかも…、ブツも事足りてるしな」


──そっち?ブツ?


相手はどうやら獄寺の祖国にいるらしき人物で、マフィア関係者である事は間違いない。


「…はぁ?馬鹿なことほざいてんじゃねーよ。無理なもんは無理だっつーの…!相変わらず強引だなテメーは」


相変わらずとゆう言葉に、親しみの重さが伺える。

食い入る様耳がダンボになるツナと山本…


「…ははっ、バッカじゃねーの?いい加減切るぞこのヤロー」


──笑った…!!!


滅多に笑うことない獄寺の、自然な笑みを誘うことの出来る人物…

ますます気になる電話の相手にやきもきし、山本なんて眉潜めて微かに震えてる…


「…ああ、わかった。そんじゃ他の奴等にも宜しく言ってくれ。
飯?今食ってんだよ!テメーには言われたくねーよ」


体を気遣う相手…

一体全体どんな間柄なんだ?と、ツナと山本が眼を合わせる。


「んじゃな、今度は本気で切るからなっ」


──プチ…



ふー…っと、ばかりに各々の溜め息が交差し、開口一番…









「親父のヤローでしたっ!!」



ツナと山本が共にずっこけたのは言うまでもない──…







fin





■後書きです■

ほんとくだらなくてすみません!!
獄寺の知られざる過去に興味津々な二人が
只振り回されただけです…

山本的には元カレ疑い入ってやきもき…

やきもきして黒くなる山本が好きです(笑)
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ