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□Child cat
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獄寺に子供が出来た──…
言い方に語弊があるかもしれないから、正しくは子供だけど、人の子じゃなくて猫。
獄寺が産んだんじゃなくて、生み出した猫。
孕むような行為を散々した俺は、最初ビックリしたけど、やっぱそこは男同士。
デキたらデキたで俺は嬉しいけど、理論上デキる分けないわけで。
突然現れた猫の子供に、奮闘しながらも14歳の母をしている獄寺。
今日だって…
──ピンポーン…
週末の金曜日、毎週決まって獄寺の部屋へと泊まりに来る俺。
本当は放課後一緒に帰りたいんだけど、部活があったり、獄寺がツナを送ったりとか、なんだかんだ一緒に下校は出来ない。
今日に限っては、学校自体珍しく欠席した獄寺。
「風邪でも引いてんのかな…」
インターホンからの応答なく、扉の前で立ち尽くしていると、
バタバタ…とか
ドタドタ…とか
そんな慌ただしい物音が響いていたので、どうやら獄寺は元気らしい。
ほんの数秒後、中からの慌ただしい物音が玄関向けて近付いて来て、ガチャリと扉が開かれた。
「よっ、学校休みだったからツナも心配してたぜ?」
扉の隙間から顔を覗かす獄寺は、息せき切った様子で、何故か傷だらけ。
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