一番簡単な例をあげて、理論について説明する。
ちなみにゲーム理論の活用方法は次のような手順をふんでいく。

@ある状況を作る。
A選択肢を導く。
Bそれを表に起こす。
Cそれに伴う利益を導く。
D最善の手段を導く。

では実際にこの手順にしたがって考察してみることにする。

例、切れた電話
@状況:
AとBが電話をしている。とある拍子に電話が切れてしまった。さて、こうした場合どうすればよいのか。

A選択肢:
A@かけなおすA待つ
B@かけなおすA待つ

B表にする:
      A
|  A  |  @  |
|  ○  |  ×  |@B
|  ×  |  ○  |A

C結果と利益算出:
Aがかけ、Bが待つ=○
Aがかけ、Bもかける=×
Aが待ち、Bも待つ=×
Aが待ち、Bがかける=○

D最善策:
仮にAを自分とする。
双方が電話をかけなおした場合、受話器を上げている状態なので「ツーツーツー」音が鳴るだけでつながらない。
双方が待った場合、もちろんつながるはずも無い。
自分のみかけなおした場合、つながるが電話代は自分持ち。
相手のみかけなおした場合、つながるうえ、電話代は相手持ち。

この場合、わずかではあるが自分は待ったほうが有益である。
本来なら切れてしまった時にどちらがかけなおすか事前に決めておけばいいのだが、
そのようなことをいちいち決めているマメな人は少ない。

よって最善策は自分はとりあえず待つ、ということだ。

※これはあくまでもゲーム理論解説のための一例であり、実際には人間関係上使えないことが多いので注意!

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