NARUTO
□「はぁ?恋人?誰が?お前と?死ね」
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「というわけで序盤からタックルしてしまって、旦那、ちょっと怒ってたぞ‥うん」
デイダラは飛段と分かれて自室で反省会を行っていた。
あの時ちゃんと足元見てればこんな事にはならなかったかもしれない、と。
タックルしたあとにサソリは体力的にも疲れていたため、「このガキ!足元も見れないなんて小学生以下か!!」と、ちょっとではなく結構怒られてしまったので一言謝って部屋に こもりっぱなしなのだった。
「でも、旦那の事は大好きだし、この気持ちなら誰にも負けない気がする!!‥うん!」
そう宣言するとデイダラは、こもった空気を脱させ部屋のドアを開けて歩きだす。
向かうは愛しのサソリの部屋。
デイダラは頭のなかで成功させるシチュエーションを何回も頭の中で繰り返していた。
「あ!いた!デイダラちゃん!!」
「!‥飛段!」
「あの後ふらっと部屋にこもるから心配してたんだぜ!」
「あ、ああ!ごめんな飛段!オイラもう大丈夫だぞ!うん!」
「そ、そっか!あのよ、さっきの、その、バナナの皮さ‥」
「うん」
「俺が投げちゃ「やっぱりぃぃ!!!お前か飛段!!うん!!」
「わああ!!ごめんよデイダラちゃん!!オレ馬鹿だから全然気が付かなくて!!」
「まあ、いいよ!オイラもちゃんと足元見なかったのも悪いし!うん!」
「デイダラちゃんは心が広いな!」
「そんなことあるぜ!うん!」
「ゲハハ!!そこ拒否んないんだな!!」
あははあはは!と楽しそうな空間にたまたまサソリの姿が見えた二人。
飛段とデイダラは顔を合わせてニッと笑い、デイダラはサソリの元へと走っていく。
「旦那!さっきはごめんよ!うん!」
「‥飛段とイチャイチャしてこなくて良いのかよ」
「オイラは旦那だけが好きだよ、オイラの恋人は旦那だけだよ?うん」
「‥はぁ?恋人?誰が?お前と?死ね」
「(俺の目の前で飛段なんかとイチャつきやがって!いっぺん死ねクソ髷野郎!!)」
(オ、オイラ‥完全に旦那に嫌われた‥うん)
(ここ、心からそんなこと思ってるはずないって!サソリちゃん疲れてるんだよ!きっと!)
(死ねって‥‥)
(‥今日はそっとしといてやろうぜ?な?)