NARUTO

□手作りとおまじない
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サソデイ←トビ
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「旦那!旦那!」

「なんだデイダラ」

「あーん!」


そう言うデイダラの手元にはスプーン。
その上には黄色く揺れるプリン。
サソリは照れくさそうに目線をそらして口を開ける。
すると、それを見ていたトビは


「(うわわわ!デイダラさんにあーんとか羨ましいいいいなあああ!!!僕にも あーんしてくれないかな!!)ゴホッゴホッ!!」


仮面の下では大変なことになっていた。
こう見えても見えなくてもかなりデイダラに溺愛している様子。
でも報われない可哀想なトビ。


「おいしい?旦那?うん?」

「あ、ああ」

「フフッ!オイラ、美味しくなるおまじないかけたんだよ!うん!」

「おまじない?」

「そう!美味しくなーれ!って言いながら作ったんだよ!うん!」

「!…これお前の手作りか」

「そうだよ!気がつかなかったかい?」

「あまりに綺麗だったから、売ってるものかと思った…」

「だ、旦那…」


ふたりはまるで少女漫画の様な空間を醸し出していた。
お互い恥ずかしげに目を合わせられず、顔が赤く染まっていく。
更にそれを見ていたトビ。


「(うおお!!!デイダラさんの照れ顔!!やばい!!可愛い!!食べたい!!)ブオッフォン!!」


やっぱり仮面の中では凄い事になっていた。


「旦那、まだあるから、どんどん食べてね?う、うん」

「俺の愛するデイダラが作ってくれたものならいくらでも食えるさ」

「だ、旦那ったら!恥ずかしいよ!うん!」

「そうか?俺はお前を食べたいがな」

「何言って…あ、」



「ぬおおおおお!!!やめてくださーーーい!!!」


トビは叫んだ。
そして走って部屋へと こもった。





「…あれ」



そこまでは夢だった。
トビ基マダラは とんだ悪夢だ…と起き上ってから頭を抱えた。

そして朝食の時間になってリビングに暁メンバーが一気に集合した。
もうほとんどが集まっていて皆が座った事を確認するとペインが「空と太陽と大地に感謝して!いただきまーす!」と言って一斉に食べ始めた。
トビは毎回違う言葉がよく思いつくな、と思いながらご飯を口に頬張っていた。



「旦那、あとで食べてほしいものがあるんだよ!うん!」

「食べてほしいもの?まずかったら承知しねえぞ」

「う、うーん…たぶん大丈夫だと思う」

「じゃあ食後な」

「うん!」


この会話を聞いていたトビは嫌な汗が額を辿った感触が分かった。
すると、恐る恐る口を開いてしまった。


「それって、デイダラさんが作ったプリンですか?」


と、聞いてみるとデイダラはいつもより目を大きく開いて顔を真っ赤にさせて驚いた。
トビは、やばい!と思い仮面の上から口をふさいだ。


「な、なんでトビ知ってんだ…うん?」

「えええ!!マジっすか!!」

「プリンだと!!」

「旦那が好きだと思ってオイラ、一生懸命作ったプリンがあるんだ!…食べて、くれるかい?」

「サソリさん!!それには毒が入っていますよ!代わりに僕が頂きます!!」

「デイダラ…おまえ」

「うん、」

「デイダラさーん!!」

「しょーがねーな、あとで食ってやるよ」

「旦那ーー!!」

「完全に僕、スルーされてますよね!!」

「しょうがないよトビ…」←ペイン

「ううっ…」




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ぐだぐだだけどサソデイ!!と言い切る(^p^)←



 

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