暁高校

□サソリ先生と女子とデイダラ
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「サソリのせんせーいっ!!」


たったった、と廊下を走るデイダラ。
その先には大好きなサソリ先生。
午前の授業も終わり、お昼で購買はお腹を空かせた生徒で群がうこの時間。
デイダラはその中で何とか勝ち取り、パンを2つ持ってサソリの元へ走っていく。



「サソリのせんせーい」

「‥‥‥ハハッ」

「‥うん?」


デイダラはサソリが一緒に女子生徒と楽しそうに話している姿を見つける。
何だかんだサソリは毒を吐いたりドS発言もするが、そこがまた良い!という事で女子生徒から評判も良いらしい。
そして顔も整っているので、あっちこっちで人気者でもあった。



「‥(オイラの知らない所で、あんなに人気なんだな、うん)」



デイダラは元気をなくしたが、そこで挫けてはならない!とポジティブになり、立ち上がる。
でも、いくら恋人だからと言って話の邪魔をするのは悪いな、と思い、サソリにバレないように陰で見続けていた。



「‥それであんな大胆な色をよー!」

「‥‥‥」

「な!まさかあそこで濃い赤入れてくるとはな!!」

「‥‥‥(この前やってた絵の番組の話か?それならオイラも見ていたよ、うん)」

「黒でも良かったと思うんだけどよー」

「‥‥‥(あー、確かに‥)」

「‥え!お、おい!俺は良いだろうが!」

「‥!(あ!おい!先生!!)」


女子生徒はあろうことかサソリの腕をぐいぐい引っ張り、教室の中へと引きずりこむ。
きっと一緒にお昼食べましょう、という意である。
サソリは苦笑いしながら職員室に戻ろうとしているが、クラスの女子生徒も何人か出てきてサソリは女子相手に手が出せなかった。


「おいおい、俺は暇じゃないんだ」

「(あ、出た。先生の困った時に使う決まり文句的なやつ)」

「10分?‥うーん、」

「(え!悩んじゃうの!?)」

「いや、やる事いっぱいあるから、わりぃな」

「(ホッ‥)」


デイダラは肩の力を抜いて安殿の一息をつく。
思わず嫉妬の心が形として現れていたか、クリームパンが可哀想な形に変形し、クリームも押し出されていた。


「(や、やっちゃった‥うん)」

「また今度な」

「(や!やばい!来る!!)」


デイダラは何故か咄嗟の判断で身を隠そうと辺りをキョロキョロし、自動販売機の陰に隠れる。
自分でも何故隠れようとしたのかは分からないが、身体が勝手に、というものである。
顔をパンで隠し、サソリに見つからないようにしていたが、


「最初からバレバレだぞデイダラ」

「せ、先生‥」

「お前ずっと見てたろ?」

「そんなこと‥‥ないよ。今来たばっかり!うん!」

「じゃあ何でクリームパンがこんなんになってんだよ?」

「あ!‥えーっと、購買が今日は恐ろしく混んでて!」

「うそつけ。」

「‥うん」

「首突っ込んでくるかと待ってはみたものの何にも来ねぇと思って見てみれば食い込む様にこっち見てんだもんな」

「え、オイラ‥そんなに見てた?」

「ああ。ちなみにパンが苦しめられている様子も全部見ていたぜ」

「おお‥(オイラ、全然気付かなかった‥)」

「女子からの誘いもちょっと じらせば悲しそうな顔してこっち見るからよ!すげー面白かったぞ」

「オイラは悩む先生を見てもっと悩んだんだからな!うん!」

「悪かったって、なぁデイダラ」

「‥うん?なんだい?」

「一緒に昼食おうぜ」

「‥‥う、うん!!オイラ、先生と食べようと2つ買ったんだ!!」

「じゃあ裏庭でもいくか」

「うん!!」








(俺のせいでそんなんなったからな、クリームパンは俺が食うよ)

(じゃあ半分こしよ?うん!)

(‥ああ。そうだな)




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サソリの旦那はモテモテ!
こればっか書いてる気がするけど嫉妬するデイダラが書きたかったとかそんな可哀想なこと(自重)


 

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